台湾は台中市の特産品「太陽餅」の作り方を紹介します。
台湾のお土産というと、パイナップルケーキ(鳳梨酥)が有名で、日本にも上陸していますが、太陽餅の方は日本で見かけることは、まずありません。通販で買えるぐらいでしょうか。
ですが、この太陽餅も、台北の空港でたくさん売られている人気の焼き菓子です。
個人的には、鳳梨酥よりも太陽餅の方が好きで、台湾に行くたびに買って帰っています。箱がかさばるので、あまりスーツケースに入らないのが難点ですが…
日本の焼き菓子にはない独特な生地に、甘さ控えめの餡が入った、素朴な美味しさが魅力です。本場のレシピを参考しているので、再現度はかなり高いと思います。太陽餅ファンの方は、是非一度作ってみて下さい。
この記事のもくじ
太陽餅の作り方
ちゃんした太陽餅を作りたくて、中国語のサイトを参考にしながら、日本で手に入りやすい材料にアレンジしました。
2種類の生地を1つに丸め、餡を包んで焼いていきます。レシピを説明すると、かなり長くなってしまいますが、工程としては混ぜて、伸ばして、包んで焼くだけです。
慣れれば1時間~1時間30分ぐらいで作れるかなと思います。
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太陽餅の材料(6個分)
外側の生地(油皮)
- 強力粉 40g
- 薄力粉 60g
- 粉糖 10g
- ラード 30g
- 水 50ml
内側の生地(油酥)
- 薄力粉 60g
- ラード 30g
餡
- 薄力粉 30g
- 粉糖 55g
- 無塩バター 25g
- 麦芽水あめ 15g
- 塩 ひとつまみ
- 牛乳 7g
入手しづらい材料は、麦芽水あめですね。これだけは製菓材料の専門店じゃないと手に入らない可能性が高いです。
富澤商店(TOMIZ)やcottaなどの通販サイトでは、大体200gのものが300円前後で購入することができます。ちょっと風味は異なりますが、とりあえず普通の水あめで代用しちゃっても大丈夫です。
そのほかの材料は、スーパーで揃えられるものばかりなので、麦芽水あめだけは何とかゲットしてみて下さい。
外側の生地(油皮)づくり
1、ボールに強力粉、薄力粉、粉糖、ラード、水を入れます。
2、ゴムベラでまとまるまで混ぜます。
3、まとまってきたら、手で捏ねます。最初はベタつきますが、捏ねていくうちに、手につかなくなってきます。表面に光沢が出て、なめらかになるまで、しっかり捏ねます。
4、捏ね終わったら、ラップに包み、他の工程を進める間、冷蔵庫に入れておきます。
内側の生地(油酥)づくり
内側の生地は、油だけで作ります。水分が入ると、グルテンが出来てしまうので、入らないように気をつけて下さい。
1、ボールに薄力粉とラードを入れます。
2、ゴムベラで混ぜていきます。
3、ある程度まとまってきたら、粘りが出てくるまで、手で混ぜていきます。
4、混ぜ終わったら、ラップに包んで、冷蔵庫に入れておきます。
餡づくり
1、ボールにバター、麦芽水あめ、薄力粉、粉糖、塩、牛乳を入れます。
2、ゴムベラで全部の材料をよく混ぜ合わせます。
3、混ぜ終わったら、ラップに包んで、冷蔵庫に入れます。
外側の生地で内側の生地を包む
1、外側の生地を6等分して丸めます。
2、内側の生地も6等分して丸めます。
3、外側の生地を手のひらで丸く伸ばします。
4、内側の生地を包み入れます。
5、とじ目をしっかり閉じて、形を整えます。
6、乾燥しないようにラップをしながら、6個全て包みます。
包んだ生地を伸ばす
外側の生地と内側の生地を合わせたものを、2回伸ばして巻くことで、層をつくっていきます。文字にするとややこしいですが、生地を麺棒で伸ばして、上からクルクル巻く作業を2回行うだけです。
1、先ほど、包んだ生地を、閉じ目を上にして置き、麺棒で上下に伸ばし楕円形にします。
2、伸ばした生地を、片側から転がして巻いていきます。
3、6個の生地すべて同じように巻きます。
4、巻いた生地を、向きを縦にして置きます。
5、もう一度麺棒で伸ばします。
6、また、片側から生地を転がして巻いていきます。
7、6個同じように出来たら、濡れ布巾をかけるか、ラップをしておきます。
餡を6等分します
1、冷蔵庫で冷やしていた餡を、6等分にします。
2、包みやすいように丸めておきます。温まるとベタベタしちゃうので、なるべく手早く行いましょう。
餡を包む
1、ラップしておいた生地の中央を指で押さえます。
2、両端を合わせます。
3、手のひらで上から押しつぶし、丸く平たくします。
4、先ほど6等分した餡を生地にのせます。
5、手で包み込んでいきます。
6、最後は、少し捻るようにして、とじ目をしっかり閉じます。閉じが甘いと、焼いているときに漏れ出します。(私は何度もやらかしてます…)
7、乾燥しないようにラップをしながら、6個すべて包みます。
180℃のオーブンで20分焼く
1、オーブンを180℃に予熱開始します。
2、天板にクッキングシートを敷き、餡を包んだ生地を、閉じ目を下にして置き、優しく押し付けるようにして平らにします。
3、180℃にして20分焼きます。
4、クーラーの上で荒熱を取って完成です。
実食
台湾の老舗太陽餅メーカーと遜色ない出来…と言うと大げさですが、見た目も味も、ちゃんと太陽餅です。本場のものと同じく、食べるとポロポロこぼれるところまで、バッチリ再現できてます。
1つ食べたら止まらなく美味しさで、6枚なんてあっという間にペロリ。1度作って納得出来たら、天板2枚分の倍量で作ってみて下さいね。
翌日以降は、トースターで軽く温めると、サックリ感アップします。でも、しっとりの状態でも美味しいので、お好みでどうぞ。